トラスの種類と名称


ネイルプレートトラスは小屋組や床組用の部材としてトラス設計を行い製造されています。
さまざまな形のネイルプレートトラスが、小屋組や床組の形状や荷重条件などに応じて供給されています。

※ 図中に示したスパンの目安は、参考値として揚げたものです。実際には荷重条件や仕様、許容たわみ量の設定等によって異なりますので、詳しくはトラス供給会社にお問合せください。

■トラス部材の名称

図1
上弦材 (Top Chord)
トラス上部=屋根面を構成する勾配をもった部材。
下弦材 (Bottom Chord)
トラス下部=天井面を構成する部材。通常はフラットだがシザーズトラスの様に勾配を持たせる場合もある。
束材 (Web)
トラス内側を構成する部材。
軒の出(Over Hang)
上弦材が支持点より外側に伸び、軒先を構成する部分。

■一般的なネイルプレートトラス

三角形の形状をしたトラスは、ネイルプレートトラスの代表的なもので、切妻屋根や寄棟屋根中央部分に使用されます。
トラス形状は、小屋組部を支持する耐力壁間の長さや荷重条件を考慮して設計されており、キングポストトラス、フィンクトラス、ハウトラスといった様々なネイルプレートトラスがあります。
図2

■片流れ屋根に使用されるネイルプレートトラス

最近では太陽光発電を組み込む建築も大変多くなりました。
屋根面に太陽光発電の受光パネルを取り付ける場合、屋根南面を有効活用するため片流れ屋根の採用も増えてきました。
この場合も、構造検討に基づいて製造されるネイルプレートトラスを使用すれば安心です。
図3

■意匠性や小屋組部の有効利用に配慮したネイルプレートトラス

ネイルプレートトラスを導入することで、建築物の意匠性を発揮することも可能です。
勾配天井を実現するシザーズトラス、円弧状の屋根に対応したボウストリングトラス、小屋裏利用を可能にしたアティックトラスといったようにネイルプレートトラスには様々なバリエーションが揃っています。


図4図4 【シザーズトラス】
トラスの下弦材に勾配をつけたシザーズトラスを用いれば勾配天井が容易に構成できます。
天井に勾配をつけることで、室内空間を広く見せる効果もあります。


図4図4 【アティックトラス】
小屋裏空間を組み合わせたトラスで内部束材が壁下地となります。
トラス下弦材は床積載荷重を負担するために大きな断面の部材が用いられます。
床小屋裏空間と屋根、天井までも一気に施工出来ることからその採用が急増しているトラスです。


図4図4 【ボウストリングトラス】
かまぼこ型のRのついた屋根でもトラスを用いれば簡単に構成出来ます。
小屋形状に対する柔軟性というトラスのメリットを充分に発揮できる屋根形状です。


図4図4 【マンサードトラス】
マンサードトラスを用いれば、二段階の勾配を持つ屋根形状(マンサード屋根・ギャンブレル屋根)を構成できます。

■寄棟屋根や入母屋屋根の部分に使用されるネイルプレートトラス

図5寄棟屋根や入母屋の屋根形状の建築物では、耐力壁の位置を変更することなくトラスを配置するために、台形のネイルプレートトラスが採用されます。
設置する位置により台形トラスの背高が異なりますが、工場生産されるネイルプレートトラスは管理されて生産されるため、正確かつ短期間での施工が可能となります。

図5

■無落雪屋根の室内に大空間をつくるネイルプレートトラス

図6積雪荷重の大きな北海道においても室内に大空間をつくることができる無落雪屋根として、一般的な平行弦トラスの組み方を90度変換した無落雪屋根を開発。この方式では屋根にかかる荷重をすべて外壁で支え、中間に支持壁を設ける必要がないため、従来の無落雪屋根では難しかったオープンな大空間をつくることができます。


■大スパンの床組を実現するネイルプレートトラス

図6ネイルプレートトラスは小屋組だけではありません。
床組に平行弦トラスを導入することで荷重を外壁の耐力壁で支えるため、階下に大空間を確保できます。
また、平行弦トラスは部材間のスペースを活用してダクトや配管などを容易に設置できるという特性も有しています。

 図6

【平行弦床トラス】
床根太にトラスを用いることで、そのウェブの空間を配管、配線スペースに利用できます。
配管・配線のための穴あけ作業を不要とし、床組みの施工性向上とともに、設備、電気関係の工期短縮に役立ちます。
床トラスは寸法安定性に優れ、経年変化を最小限に押さえることができます。
木材とネイルプレートを使った床トラスとメタルウェブを用いたものがあります。


■3Dモデルを使用したフルトラス小屋組のイメージ

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□切妻屋根をトラスの組み合わせで構成している事例
同じ三角形状のトラスを並べていくだけですばやく小屋組が構成できます。もっともシンプルなトラス利用と言えるでしょう。トラスの利点を最大限に生かせる形状です。
切妻屋根切妻屋根切妻屋根切妻屋根

 

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□寄棟屋根をトラスの組み合わせで構成している事例
今や最もポピュラーな屋根形状といえる寄棟屋根をトラスの組み合わせで構成している事例です。 一般的には台形トラスを順に並べていき、配付トラスを直交させて配する手法が取られます。複雑な寄棟も寸法通りに工場生産されたトラスを使うことで早く簡単に施工できます。
寄棟屋根寄棟屋根寄棟屋根寄棟屋根

 

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□L字型の建物を構成するネイルプレートトラス
建物がL字型に折れているような場合は、ガータートラスで主屋根のトラスを受けることで、構成します。
ガータートラスに受け金物を取り付けて納めます。
L字型L字型L字型L字型

 

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