ネイルプレートトラス導入のメリット


小屋組等にネイルプレートトラスを導入することで、工期の短縮が図られコストセーブが可能です。
また構造検討のうえ製造される軽量な小屋組は、屋根荷重を大幅に低減し建物の耐震性の強化に直結するため、施主側にもPR効果の高い構造部材です。

■一体ごとに構造検討… 建物の信頼性が向上

図1ネイルプレートトラスは一体一体が構造検討されたうえで製造されており、 より少ない材料で信頼性の高い構造躯体を提供している究極のエンジニアードウッドといえます。
使用材積が少ないことで小屋組の軽量化が図られ耐震性の向上につながるとともに、 現場施工の工期短縮を実現し、 現場加工による廃材の発生も抑えることができるというように環境にも優しい構造部材といえます。

■施工工期の短縮…コスト削減

図2
厳しい品質管理の下で製造されるトラス製品

ネイルプレートトラスは工場で製造されたのち現場に搬送されます。
このため小屋組については、現場での加工が不要で廃材も出ません。
施工も釘や金物で止めるだけなので、 工期が短縮できます。
通常の住宅ですと、 小屋組トラスの配置と合板による野地仕上げまでが僅か1日で終了します。
工期の短縮が図れること、 これはコスト削減を実現する大きなファクターとなります。

■小屋組の負荷軽減…耐震性が向上

図3
トラスと一般的な小屋組の図解図

建物上部の荷重条件を小さくすることは耐震性を高める最大のファクターです。
乾燥材であるディメンションランバー(SPF材等)を構造検討に基づいて最小断面で構成されたネイルプレートトラスは、剛性が高く、かつ軽量な小屋組を実現でき、結果として耐震性能の高い建物が実現します。
住宅の耐震性能が強く求められる今日だけに、ネイルプレートトラスの小屋組を導入することは施主側への強力なアピールポイントになります。

■寄棟屋根のネイルプレートトラス

図4-寄棟屋根

建物の意匠性や斜線制限などから寄棟の屋根形状が採用されるケースが多くなっていますが、ここでもネイルプレートトラスの有利性が発揮できます。
寄棟部はガータートラス(構造部材を支持するトラス、 図中では赤で表示)とジャックトラス(図中では緑で表示)とで構成します。タルキ方式で架構する場合に比較して4割程度作業時間の短縮が可能となります。 また、タルキ方式に比べてネイルプレートトラスでは部材の断面サイズが小さくなることで使用材積も減少し、 屋根荷重の低減にも役立ちます。

■あらゆる工法に有効なネイルプレートトラス

図5
在来木造住宅に架構されたトラス
図6
寄棟部のトラス設置事例

ネイルプレートトラスによる小屋組の架構は、 在来工法(木造軸組工法)やプレハブ、 ツーバイフォー工法にかかわらず、 そのメリットを発揮します。
在来木造住宅は、通常屋根梁による小屋組架構方式が採られていますが、 トラスを導入することで、 小屋組の軽量化を図るとともに、 施工時間が大幅に短縮され、 小屋組から野地仕上げまでを1日で終了させることが可能となります。 屋根架構後に多くの工事工程を残している在来工法では、 屋根下張りや屋根工事を早く終了させることが、 その後の工事の進捗を左右し、 また材料を雨に濡らさない最良の方法となります。

■現場での廃材発生の削減…環境へ配慮、 廃材処理費用をセーブ

廃棄物処理の管理が厳しくなっている昨今、 建設現場での廃材の発生を少なくすることは建築コストをセーブする大きな要素ともなります。
工場で一体一体が完成部材として製造されるネイルプレートトラスは現場での廃材が発生しません。 タルキ方式では一般的に1棟当たり0.5m3程度の廃材が発生しますが、トラスの導入によりこれがセーブできます。

■1時間耐火の大臣認定に対応

ネイルプレートトラスは、ツーバイフォー1時間耐火構造の大臣認定に対応しています。


back | next